保健室建設事業 竣工式典を開催
2020年度の総会(役員会での書面決議)により承認を受け、8月12日(水)に調印式を開催したメートー幼小中校への保健室建設事業が、現地協力者や建設業者の皆様のご協力のもと無事終了し、12月15日(火)に竣工式典を開催しました。
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▲完成した保健室 |
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▲竣工式典での集合写真 |
メートー幼小中校はチェンマイ県にある山岳民族学校で、生徒の約半数は敷地内の寮に住んでいます。自宅が遠いため休日も寮で過ごす子ども達が多いそうですが、学校には保健室がなく、体調不良や怪我の手当てが十分にできない状況でした。そこで当協会では子ども達が健康で安心して勉強に励めるよう、保健室建設事業に取り組むことを決定しました。
建設予定地として学校の臨時駐車場の一部を取り壊して工事が進められました。山の工事は材料の運搬から掘削等の作業に至るまで基本的に人力のため、一般的な工事と比べて多くの時間と労力がかかります。少しでも作業効率が上がるよう、臨時駐車場の屋根の一部を残し、雨でも作業を継続できるようにしたそうです。天気や人手の状況を見ながら建設作業を進め、12月に完成することができました。
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▲基礎工事が終了した建設現場 |
工事が無事に終了したことを受け、12月15日(火)に竣工式典を開催しました。当協会からは現地協力者のワンチャイ氏とマイ氏が出席しました。なお、メートー幼小中校が位置する北タイ地域では仏教徒とキリスト教徒が混在しているという背景から、式典は仏教とキリスト教の両形式にて行われました。
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▲仏教式典の様子(5人の僧侶による祈祷
や僧侶への食事の饗応) |
▲キリスト教式典の様子(讃美歌を歌い、
神様の祝福を誘う) |
そのほか生徒達によるタイ民族舞踊の奉納が披露され、来賓の教育長とワンチャイ氏によるテープカットも行われました。
教育長からは、今後この保健室は地域の医療体制をも補完する大変重要なものとなっていくとのお話がありました。
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▲民族衣装を着て踊る生徒たち |
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▲テープカットの様子
(左より教育長、ワンチャイ氏) |
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また、当協会から保健室へ記念品の授与も行いました。大型扇風機や薬品保管用冷蔵庫のほか、日本語普及のための文房具、お茶道具、日本語の辞書、日本の地図などを贈りました。
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▲当協会から保健室へ記念品授与 |
今回の保健室建設事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により現地滞在が難しく、工事手配や竣工式典の準備等はすべて日本から指示・要望を伝え、現地の皆様に進めていただく形で実施しました。この度、無事に竣工式典を迎えられたのは、現地協力者のワンチャイ氏及びマイ氏、メートー幼小中校関係者や建設業者の皆様、またタイ現地と当協会の間に入り、日本から工事や竣工式典の手配を進めて下さった会員の堀田様のご協力のおかげであります。誠にありがとうございました。
なお、当事業は「2020年度彩の国さいたま国際協力基金」により助成を受けております。
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